シナ布半巾帯

2019/9/1 14:07 投稿者:  admin558

科(シナ)の木の繊維で織った四寸半巾帯です。織の単衣から、夏着物の高級麻織物から、普及品の木綿物まで巾広く締められて、その上珍品なので目立ちます。着物専門誌などでは古代布としてお馴染みですが、現物見られる事は中々ありません。新潟と山形の県境付近で、シナ糸作りは細々と行われていますが、この帯は昔からの方法で個人宅で制作していて、皮なめしは天然灰汁で炊いています。安い輸入物や他産地の苛性ソーダで処理されている物とは色艶も耐久性も違います。巾4寸3分 長さ4m10cm。1枚織。
残念な事に、このシナ布を製作していた老夫婦も止めてしまいました。
 

帯の話 )