2018/11/18 13:43 投稿者:  admin558

本場大島紬の幻の本亀甲絣です。本亀甲絣は現在は、名門機屋中川織物しか製作してないので、現役の着物業界人でも見た事がある人は極僅かです。近年の亀甲は絣糸も少ない簡素絣なので、全く違う物です。現在の亀甲絣は、六角形の中心部だけに十字絣が入りますが、本亀甲は六角形の周りの角々にも絣が入ります。経絣二本・地糸四本に、緯地糸二本・絣糸四本・地糸二本・絣糸二本の構成になります。この泥染本亀甲絣は４０数年前の資料的貴重品です。反幅９寸８分の女性物です。生地厚で存在感は十分です。

下＝緯糸のバラシ。右から地糸２本・絣糸４本・地糸２本・絣糸２本の繰り返しは、今では無い複雑な本亀甲絣です。