麹塵染に手綱紐刺繍訪問着

2018/12/30 10:56 投稿者:  admin558

京都の染着物メーカー問屋、染の百趣矢野製作、手綱紐刺繍の訪問着です。大塚の別注の鬼縮緬生地に、金駒糸を6列縫いつけ、さらにその上から色糸で刺繍した物です。染は平安時代から天皇の衣装に用いられたと言う、植物色素の美しい部分を取り出して、何度も染め重ねる大変手間の掛る技法で、光線の加減により玉虫色に変わる、麴塵染(きくじんぞめ)で、大変高度な加工です。この着物はシンプルですが、近年にはほとんど見れない加工の作品で、貴重性も高い着物です。

染の話 )
6本金駒取刺繍の上から手綱紐刺繍を掛けています。
6本金駒取刺繍の上から手綱紐刺繍を掛けています。